咬み付き

インコ・オウム咬み付き行動は、飼育されている個体に見られる行動で、野生の個体では咬みつくといった行為は、ほとんど見られないそうです。
環境によって、獲得するスキルだそうです。
たとえば、自分にとって嫌なことをする手に咬みついたら、嫌な事が止まったり、咬みつこうと威嚇したら相手がひるんだとか、
鳥にとって都合の良いことが起こった場合に、その有効性を覚えるみたいです。
また、咬み付き行動は攻撃・威嚇だけでなく、大切なパートナーである貴方に危険を知らせる警告のために使用したり、
何かしらの欲求不満やストレス発散の手段として用いることもあるようです。愛情表現の場合もあるみたいです。

その場しのぎの止めさせ方
手に止まっている鳥が手や服、アクセサリーなどを咬み始めたら、手をゆっくり回転させたり、上下に揺らしたりして見るといいと思います。
足場が揺れると反射的に体のバランスを取り作業を中断します。これは、飛び立とうとしている鳥への抑止にも使えます。

一般的な咬み付き行動の抑え方
咬んで遊ぶ種類の玩具を与えたり、殻をむいて食べるような物をオヤツに与えたりして、
ケージの外で十分に運動出来るようにする(物を齧るという欲求を満たす)ことです。
また鳥の群れでは優位な固体ほど高い位置に止まるという習性があり、鳥の頭の位置が人の頭より高い位置にあると、鳥が優越感を覚え、
人に教育的指導を与えるのではないかとの考えもあります。そこで、鳥籠を低い位置に置くことも攻撃抑制に良いとされています。
一番高い位置の止まり木に止まったとき、鳥の頭が人の胸の高さに来るようにするのが良いとされています。
あまり低い位置で足しか見えない場所だと、逆に恐怖で不安に陥り過度のストレスになるので適切な高さにおいてあげましょう。
鳥は、咬みつく動物だと割り切り容認することが必要で、どうして咬んだのかを考え、その原因を取り除くことが一番の問題解決に繋がるといえます。

咬み付く子に対して行ってはいけない事
叩いたり嘴を掴んだりすることもですが、外に出して遊ばなくなることがあげられます。鳥籠に入りっぱなしの鳥は、
ケージやその周囲に固執して縄張り意識が強くなり、侵入者に対し激しく咬むようになるそうです。
嘴を掴む行為は、鳥にとって愛情表現だったり、挨拶だったり喧嘩を売る行為だったりと多様で誤解される恐れもあります。
また、体罰を受けた場合大人しくなるどころかリベンジに燃えさらに激しい反撃にあうことが多いみたいです。
何年間もの信頼関係が一瞬で壊れて修復不可能になることもあるみたいです。