環境の変化やストレスで起こる単純な細菌性の下痢から、いたずら齧りによる中毒。原因は沢山ありますが下痢は、体の小さい動物にとって命に関わる症状のひとつです。気がついたら、すぐ病院に掛かることをおすすめします。ここでは、ラットに良く見られる感染性の下痢を紹介します。
原 因 |
よく見られる原因 | 特 徴 | 下痢以外の症状 | 人に感染 |
ウイルス感染 | ラットロタウイルス | 幼若の個体のみで感染、発症。人からラットに感染することもあり。 詳しいことは不明。治療法や検査など |
なし? | |
細菌感染 | カンピロバクター | いわゆる悪玉の大腸菌と呼ばれるもの。 普通に腸内にいるが居てほしくない菌。居ないほうが良い菌。 検便で見つかると増殖中と判断する。(要治療) 不衛生な環境に多く見られる |
元気が無い 食欲不振 体重減少 脱水症状 背中を丸めて蹲っている 異臭のする便(血便) 直腸脱 腸重積 出血性腸炎(貧血・血便) 腹膜炎 毛艶が悪くなる |
する |
サルモネラ | する | |||
クロストリジウム | する | |||
大腸菌 | 腸内常在菌。 O-157など病原性の大腸菌も多種存在する。 |
する | ||
クロストリジウム Clostridium piliforme |
上述のクロストリジウム属は一般の悪玉大腸菌。 それらと別に、病原性が強く感染性の強いもの。 Clostridium piliformeによるティザー病 |
する | ||
真菌(カビ)感染 | なし | なし | なし | |
原虫感染 | ジアルジア | 少数寄生や単独ではあまり病原性はないといわれていたが。 最近では、感染の程度により症状がでることがわかってきている。 脂肪分を多く含む下痢となる。 |
する | |
トリコモナス | 感染の程度により、無症状から軟便、下痢が見られる。 便の状態がよくなったり軟便になったりと繰り返すことが多い。 |
する | ||
アメーバー | 治療の必要が舞いほど不顕性感染が多い。(無症状) 他の病原体と一緒に悪さをすることがある。 |
する | ||
線虫感染 | 堯虫 | 一般的には、無症状。便の表面に付着して見られることがある。 重度の感染で下痢を示す。 |
なし | |
条虫感染 |
小型条虫 | 幅1o、長さ25〜40mmの平たい節のある虫体。 感染量が多いと腸閉塞を引き起こすこともある。 |
する | |
縮小条虫 | 感染には、ノミ・蛾・ゴキブリ・ゴミムシダマシなどの中間宿主が必要。 中間宿主の駆除が、重要になる。 感染量が多いと腸閉塞の原因になる。 |
する |